今回はHHMさん単独行です 台風も接近しておりちょっと心配していましたが無事に帰還しました 9/21(日)8:45自宅を出発順調に進むが台風15号の影響と播但道に迷走してしまい時間のロスをする。 前回とは逆に小浜西で下り地道を敦賀ICまで急ぐ。地道で予想以上の時間かかり気があせるがどうにか16:00北陸道に入ることが出来た。 一路20:00門限の有峰有料道路へ急ぐ富山に入り本格的な雨が降り出す。 19:00有料道路に到着キャンピングカーは8ナンバー4,200円とのこと大型バスと一緒で因みに普通車は1,800円である。 料金所のおじさんに文句をいっても仕方がないが高速道路で言えば廿日市〜下関間位の料金である。 工事中のガタガタ道を40分かけ折立登山口駐車場に到着。綺麗なトイレ、自動販売機、キャンプ場が完備された駐車場であった。 家で作ってもらった夕食とビールでまずは一息入れ21:00にはもう寝てしまった |
9/22(月)5:00起床ダラダラと準備をしているうち6:45出発となってしまった。 麓はガスがかかり見通しは悪い。雨が降っていないだけまだましかも知れないが気が晴れない。 気を取り直し今回購入したオスプレイのザックを担ぐ背中へのフィット感は素晴らしいこれで疲れもいくらか軽減できるだろう。 出発時から女性2人が私の後を付いてくる良く喋ること、静かに山登りしたいのにいい迷惑である。 一人の女性が今日はどこまで行くのかと質問するので薬師沢と答えると「えぇ〜〜!」自分達は;雲の平山荘までとぬかしやがった。 しかも暗くなる前に着きますかね!ときた、他人の足は分からないと答えておいた。 小生のペースが自分達に合うのでこのまま行かせて頂きたいと言われたが先に行って貰った? 小一時間でフ〜ウフ〜ウ言っているのだから勝負はありありである。 太郎の登り五光岩? |
三角点までの登りはきつかったがカシミールの断面から想像していたよりも楽であった。 1,870m付近まで来ると突然ガスが切れ晴天の雲一つない空と稜線がハッキリした山の展望が現れ疲れもモヤモヤしていた気持も吹き飛んでしまった。 登山客が適当に歩き自然が壊される為か太郎平までの山道は良く整備され自然の崩壊を防いでいた。 登山客も良識ある行動を要求されていると思う。ダラダラ続く木道の遥か彼方に太郎小屋が見えて漸くして10:20着く。 2,330mの高地は寒く長袖Tシャツとベストでは震えあがった。 しかし太郎の展望は抜群で今回計画したが次回に廻した黒部五郎岳・鷲羽岳・ワリモ岳・水晶岳・赤牛岳と全て見える。 本当に感動的である。 その中心に雲の平の台地がデンと鎮座している様は紅葉のこの季節では一段と絵になる。 小生に絵心でもあればスケッチしたいものである 正面に雲の平 |
早速小屋の公衆電話を借り自宅へ電話を入れる。 折立付近は携帯電話の圏外で自宅を出て初めての連絡であるから怒られてしまった。 土曜日は一家総出で最後の晩餐会を開いて呉れたのだからなおさらである。 太郎の登りでゴム長靴のおっさんに抜かれてしまった。 五光岩の休みでいくらか話しをしたが薬師沢に渓流釣りに行くらしい。 地元の方で良くこの当りをご存知であった。2週間前に大雨が降り左俣出合い付近の橋2〜3本が流され最近復旧したとの事、 小生が広島で情報収集出来なかったので驚いたが安堵した。 薬師沢小屋 |
薬師沢出合いに建つ小屋に14:00に到着。 山小屋の青年が先ず天気予報の情報を入れてくれた。 この日和も明日までで明後日は崩れるとの事。急遽各停の泊まりを変更し明日高天原経由雲の平山荘;泊まりとする。 一日の工程で無理はないと青年のアドバイスで決定。 山小屋でお逢いしたご夫婦は薬師岳から来て明日は雲の平〜三俣山荘〜鏡平に向かうコースらしいい結構このルートは人気なのだろうか。 後からもこのコースを何人かの人から聞いた。 夜空の星がこれほど綺麗だったか忘れていた、何年ぶりだろうか、これほどの数の星が宇宙に存在していたことを本当に忘れていた!感動に浸る。 9/23(火)6:20小屋発、直ぐに雲の平との分岐点ここで九州のご夫妻と互いの健闘を称え別れる。 大東新道の道筋は小屋の掲示版に張られていたのでしっかりと頭に入れる。沢の流れが小さいので問題はないとのこと、 高巻きは徒渉に比べ一時間前後かかるので沢沿いに進むB沢出合いで高巻きに入るので先ずB沢を目指す。 途中の道は障害も少ないし前回の真砂子沢〜三股分かれ迄の道に比べても楽だと思った B沢出合 |
A沢出合い;7:05着;B沢出合い;7:40着。 B沢から登りに入り・C・D・E・F沢と小さな徒渉を繰り返し高天原峠の登りに悪戦苦闘した。 9:40に峠着、雲の平の分かれを確認し一息入れ、温泉を目指し峠を下りた。 正面に黒岳を左手に薬師岳の山体に圧倒されながらも期待に心が軽くなる。 湿地帯も木道で保護されていてとても歩きやすい 高天原湿地 池糖が点在している湿地帯に入って高天原山荘が見えてくる。 山と渓谷にあるように棟、軒が波打ち大丈夫かいなと感じさせる代物である。 山小屋はだいたいこんなものだろう薬師沢小屋も似たり寄ったりである 高天原温泉 |
山荘10:45着、早速ビールを買い温泉と出かける。 ご主人は15分で行けるよ!と言われたがやはり20分かかる。 温泉は硫黄泉でオシュレットを使ってないお尻には強烈に効く。 ビールを飲みながら沢のセセラギに耳を傾け至福の時を過ごす。 夢の平龍晶池に行くか迷ったが往復50分を何処かで挽回すればといいと割り切り奥に入って行く。 多分まだ見ていない雲の平を小さくした感じだろうか龍晶池とセットで良い雰囲気を醸し出している。 誰もいない温泉、誰もいない平静寂そのものである。 時間があればまだまだ居たいが次ぎの予定があるので腰をあげる。 山荘で早い昼食を取っていると、昨夜同宿の若いアベックさんが到着一時間遅れで出発したとの事。 早速温泉に仲良く連れ立って行いた、いいなぁ〜いいなぁ〜!若いっていいなぁ〜! 夢の平龍晶池 高天原山荘13:00発、再度峠にアタック14:00峠着、雲の平の登りに入る展望は利かない。 台地の最低部スイス庭園が現れてくるが山荘まではまだまだ標高差がある。 黒部五郎のカールが反対方向からだが一部垣間見ることができる。 もう一度下れ登りがありギリシャ庭園の前に;雲の平山荘が現れる スイス庭園 |
空は星が見えるが明日の日和が気にかかる。 9/24(水)5:30山荘発、やはり雨天でガッカリである。山の稜線はまだ見える中整備された木道を進み奥日本庭園が最後で"雲の平"とお別れである。 雲の平のアプローチは薬師沢からが正面で高天原峠からは裏口と感じた。 人影のない薬師沢に向け玉石がゴロゴロしている山道を滑らないよう時間をかけ慎重に下りて行く。 孫からくれぐれも注意されて来ているので"ジジ"の威厳にかけても捻挫なんどは絶対出来ない。 捻挫=遭難と単独行だけにチラチラする。 途中で薬師沢小屋発の数パーテーと出会う。きつい登りでもうバテバテの様である 水晶岳(黒岳) |
薬師沢小屋;8:00着、ここで雨の中薬師岳方面に予定通り向かうか思案する。 小屋で聞いても明日の日和も良くないようである。 先ずは太郎平へと重い腰を上げ8:40発、左俣出合いへと向かう。雨は降ったり止んだりの状態で喉だけがイヤに渇く沢の水は豊富にあるので事欠かないが気分が冴えない。 太郎の300mの登りに入ると遥かに霞んで"雲の平"が見える良くぞ歩いたものだと自分ながら感心している。 皆さんは逆に歩くのだけど、振り返りとルートが分かるだけに実感できる。 太郎小屋;12:00着、昼食に太郎小屋名物ラーメンを雨の中立ってすする。なかなかの味である。 下るか"薬師岳山荘"に登るか迷ったが明日も雨模様で晴れは期待出来ないため、折立に下りることを決定、まだまだ休暇は残っているが今後のトレーニングと又来る楽しめを残しておいてもいいではないかと踏切りをつける。 太郎小屋12:25発、今から折立まで8.0qの道のりを3.0時間かけ下りて行くことになる。 途中膝に来た人と出会ったが辛そうに下っていた。 小生は前段のトレーニングのお陰か予定通り下山することが出来た。折立登山口15:20着 近場にある"白樺ハイツ国民宿舎"に向かう一泊の宿をお願いし温泉で疲れを取る。 生ビールと刺身で生き返った気分になり早々と床に着く 9/25(木)8:00白樺ハイツ8:00発、今日も雨が間断なく降っている。 タクシーで折立登山口に向かわれるご夫婦とお話しをしたが週末の天気に期待して出かけるとの事、多分週末は良い日和になるだろう。 帰途近畿地方は大雨と事故で渋滞は有ったが自宅に16:30無事に着く。 今回の山行きをベースに山行きを今後も楽しみたい。 特に今回計画はしたが"雲の平"を中心とした外周の"日本百名山4岳"は来年の紅葉の時期再挑戦したいものだ! |