東京を出発した夜行バスはトイレもないので、夜中にはたいへんである。ふと目が醒めたらサービスエリアで停車をしたのでとりあえず用足しに、上高地には5時半に到着した
上高地は雨だった
さて、どうするかと上高地のビジターセンターで思案したが、C案はあきらめてプランBを実行することにする
B案は新穂高温泉に移動して、新穂高からワサビ平小屋を経由して鏡平小屋で宿泊、次の日は双六岳、三俣蓮華岳を経由して黒部五郎小屋宿泊する
翌日は黒部五郎岳、北ノ俣岳を経由して太郎平小屋で泊り、次の日は折立へ下山するコースである
岐阜側から富山に抜ける縦走コースで、TAMは初めてのチャレンジであるが、つい先週も北海道で大量遭難事故もあり、慎重にゆくことにする
新調したOSPREYの50Lのザックは、ほぼ満杯で重く腰にずしりと利いてくる
新しいカメラのK-7と14mmのレンズとの組み合わせも2kgはあり、すこし自信が無いが無理な時は引き返すつもりで行くことにする
雨の中、登山客も観光客も少ない
さて、平湯温泉行きのバスの乗客はTAMだけ、平湯で新穂高行きのバスに乗り換え、このバスも終着までTAMだけ、大きなバスを自家用車替わり
平湯は雨は上がっていたが、新穂高温泉に着くと 再び雨模様となってきた
新穂高温泉にある売店の2階の食堂は準備中、8:27パンを購入してかじりながら左俣林道をワサビ平小屋を目指して歩く
林道は思ったより勾配がありワサビ平小屋までの高低差は300m近くある
雨が強くなってきたので雨具を付けて歩いて行くと笠ヶ岳へ登る笠新道の分岐に9:42に到着する
歩き出して87分の9:54にワサビ平小屋に到着する少し休憩して、雨の中を歩く
わさび平小屋からしばらく歩くと、いよいよ小池新道が始まる分岐に到着する、ここで林道とは分かれて急な勾配が続く山道となる
足下は雨で登山道が川のようになっていて歩きにくい、雨はますます強くなってくる
登りがきつくなり汗が噴き出る、雨具の中はぐっしょり
秩父沢を越える頃は雨は更に強くなり 、沢はかなり増水していた
秩父沢から鏡平分岐までは辛かった・・・あえぎながらようやく分岐点に到着、ここから少しトラバースして登山道は緩やかになる
再びきつい登りを登ると熊の踊り場の湿原があり、やがて雨に煙る鏡平小屋が見えてきた
雨は本降りで湿原の池も煙っている
小屋で手続きをして濡れた衣服を着替えて、乾燥室に持ってゆく
一段落したところで昼食にラーメンを注文(¥700)、その後夕食まで眠る
夕食は思ったより美味しそうであった、食事の後はすぐ寝て、翌日5時まで熟睡した
さて翌日は
北アルプス散策 鏡平から双六小屋へ続く